美山町〜舞鶴港  そして 船上〜小樽港〜帰宅  走行距離 147.2km    9/27.28.29

 AM6:00過ぎに起床、散歩すると山に霧が流れていました。雲の流れが速く、時々雲が切れるのでカメラを向けて待つ。30分ぐらい待っただろうか、朝日がかすかにオレンジ色で民家を一瞬照らしました(→写真)。

 犬が新聞をくわえて散歩しているお父さん、「おはようございます」と挨拶を交わすと歩道の縁石に腰を下ろして犬も横に寄り添って休むではありませんか。この地区は、バス停に新聞が届けられ各戸の人が取りに行くそうです。おもむろに、前日の夕刊も一緒です。

朝焼けの茅葺きの家

美山の朝食

美山ハイマートユースホステル

 朝食は栗ご飯・卵焼き・サラダ・漬け物各種・おみそ汁とシンプルだけれどとっても美味しかった。女性陣は、YH主催のハイキングにオーナーと出かけ、私は一人で出発準備なり。 (二日後から新米に・・・)

 珍しい「杉皮葺き」の料理旅館、とっても歴史がありそうですね、ここ特製の果実酒が1,000種類あるそうですよ。

古い宿

杉皮葺きの屋根

 宿の右側の屋根部分、分かりづらいのですが杉皮が何層にも積み上げられていていました。カメラに夢中になっていたら、車が待っていてくれていました。見ての通りの車道ギリギリなんですよね、ごめんなさい。

 昨日行ってみた「茅葺き保存地区」には行かないで、町の中を茅葺き屋根を探して走ることに。天気は晴れの予報なのに、いっこうに青空が見えてこないのが残念です〜。

 瓦と茅葺きが合体している屋根を発見。最初からこの作りなのかなぁ?

茅葺きと瓦の屋根

茅葺きの屋根

 幹線道路から少し離れてみると、水田ばかりの山あいにたどり着いた。稲刈りが進んでいて、とっても静かな空間。水田横の水路にはとても綺麗な水が流れていて、「この水で育つお米はきっと美味しいのだろうなぁ」と思いつつバイクを置いて散策開始です。

 地元の人が通るたびに、めったに観光客なんか足を踏み入れないのでしょう、「じーっ」と視線を感じるので会釈して歩くことに。よそ者なのに挨拶してくれる皆さん、ありがとう。

  「あれれれ、レンズのフィルターがない!!」
今朝使用したはずの物がないんですよ、バイクに戻り田んぼの真ん中で荷物をすべて店開き。軽トラックから見下ろす地元の人は、怪しいやつにしか見えないんだろうなぁ。何度確かめても無いのでYHに忘れた? でも、部屋出るときに確認したし・・・。「一応電話してみよっと、プルルルル」あれ?留守ですよ、参ったなぁ〜。安い物ではないので諦められないし、YHに引き返すことに、 「あー、やっぱり留守」。午後、帰るときに通るはずだから書き置きしようとポーチから手帳を出すと
「なんと」挟まっているではないですか。まっ、そんなものですよね、捜し物は・・・。

稲と茅葺きの屋根

ススキと茅葺きの屋根

 お昼までちょっと時間があるため、街の中を流れる由良川の細い橋を渡って山側に入ってみる。「松茸林のため入林禁止」の看板が、「うーん、北海道の熊注意とは違う」。

 「由良川」はとっても綺麗でした。鮎釣りの人たちが数人確認、いつも本州を旅して思うことだけれど、川は綺麗です。山間部だからなのでしょうが、北海道の平野を流れている土色の川とは大違いです。夏に川遊びという気持ちは北海道にはあまりないからねぇ。過去に岐阜で川で泳いでいるのを見て驚いたものでした。

 お昼近く、待ち合わせの約束があるので移動。

(↓由良川は川底がそのまま見えるほど透明)

一本の木と茅葺き

清流「由良川」

 今回の旅で、嬉しいことに本日わざわざ会いに来て頂いたみなさんがいるのです。 遠くは、名古屋市近郊からちっちsanがCBR600で4時間かけて。あとの4人は会社があの「島津製作所」(ノーベル化学賞の)の皆さんで、彦根、京都、大阪から集まってきてくれました。

 ちっちsanは今年のGWに北海道を旅していましたが、私の都合が合わずに会えなくて3年ぶりの再会。
 他のお二人には京都と大阪で連続4年お会いしていますが、バイクでお会いするのは初めてなのですよ。

 昼食をみんなで食べていると、「新築した会社のやつの家に行くぞ!」って、時間はあるけれど京都方面って舞鶴の反対方向じゃないですか。峠を一つ越えるぐらいだから近いって・・・16kmもありました〜。写真右から2番目の年配のライダーさん、6年前?に偶然にも私と北海道の高速道路SEでお話ししているんですって、すごい話でしょう?。今年度でお勤めが終わられるというのに、V-maxでブンブンかっ跳び私たちを走りながらデジカメでどんどん写してくれるのです、あの走りはさすがに私も真似できない、脱帽!!ちっちsanも巻き込んでしまい、総檜作りの茶の間に驚きながらお邪魔してしまいました。

走っているバイク

走っているバイク

バイク仲間

走っているバイク

商店街にいたアヒル

 お邪魔した家で皆さんとお別れ、舞鶴に向かうことに。時計はPM2:39、YH前をまたもや通ると奥さんが玄関前にいたので「プップー」とクラクション鳴らす、気が付いて手を振ってくれました。 何事もなく西舞鶴で給油PM4:06、さてとお土産を何も買っていないので7年前に行った「天橋立」でゲットしようとGSで所要時間を聞くと「1時間はかからないです〜」と言うので行く決心。ちょっと走ると大きな市場らしきものを発見してUターン。すべて用事は済んでしまい、東舞鶴のFTに到着してしまいました。時間はちょうどPM5:00、出港はPM11:30なのでバイクを置いて東舞鶴の街までテクテク歩いていると、何故か酒屋さんの前にアヒルが(←写真)。最初はデコイかと思うぐらい動かなかったんです。夕食を済ませ、出港までFTでテレビ観戦。

 帰りのフェリー「ニューあかしや」はひどかった。老朽船で設備も最悪だし、乗務員の体質が最悪!!すべてのデッキを封鎖しているのにその旨の放送案内もなく、理由も不明。売店の開始案内はあるけれど終了間近の案内は無し、お風呂も同様。レストランのアルバイトはボサボサ頭で態度悪い!部屋の鍵を回収に来たらノックはするけれど勝手にドアを開けるし、一体どうなっているんだろう????????
 行きの「フェリーしらかば」のクルーはとっても親切ですべてが反対に気持ちよかったのに、船のボロ差でクルーもボロいはずないよね。
 初めてフェリーを利用した人なら、イメージ悪すぎです。私はこの航海で20回目のフェリーだけれど、過去に廃船になった「すずらん」以来こんな汚い船は2度目、今回、配船表を気にしなかった自分が悪いと反省。

 

 舞鶴から小樽の直行便、舞鶴からバイクは4台と少なく、車も同様のように船内は静かでした。
行きは寄港便だったので、いつも陸地が肉眼で見ることが出来、
携帯電話も通話可能エリアが続きましたが、
この航路は陸からかなり沖を航行するので携帯電話は圏外、
陸地も見えずに海だけの世界。

いつもなら、後部デッキで日焼けしているのに・・・プンプン(’3’)o
お風呂入って、ガラガラのプロムナードで読書、
そして、暇つぶしに洗濯・乾燥してしまいました。

小樽港29日AM4:00到着。後ろには新潟からのフェリー4:30着の灯りが見えていました。
そして、最後にまたレインウェアを着て札樽高速道路を走り
我が家にAM5:00に無事到着。

総走行距離 1,218.7km

 旅の足跡は今はここまでです。 閉じてくださいね。