敦賀港〜金沢〜輪島〜九十九湾 9/24  走行距離 374.9km

(文章と写真位置が多少前後します)

  24日3時45分、船内放送で起床。「はいはい、下船の準備は出来ていますよ。」さて、気になる天気はと、デッキに出てみると雨は降ってないので一安心。右の写真のように、車両甲板はガラガラ状態。4時30分接岸してハッチが開いて下船だ!

 さてと、ブリッチに出たとたんに顔が濡れるとははて? なんだかなぁ、雨降っているんじゃないの!!すぐさまレインウェアを着込むライダーなのでした。

 車両甲板 車両甲板

旧福浦灯台

 敦賀ICから北陸自動車道、雨は激しくなり視界は悪くトラックは多くて恐ろしいよー。体が冷えてきたので75km走って女形谷PA(AM6:00)でブルゾンを着て再出発、いつの間にか明るくなり金沢東ICにやっとの思いでAM7:00到着。雨はやまずに能登自動車道に向かう。
  あー、この天候のまま能登半島を走るかと思うと心が重くなってきましたよ、ほんと。海岸を走ることが出来る「なぎさドライブウェイ」、さてこの雨の中走ってもおもしろくないしなぁ、と考えつつも「げっ、いつの間にか能登自動車道に入ってしまった」のです。今浜ICで降りて「なぎさドライブウェイ」の入り口を見てみると、「え〜っ!荒れていてピックスクーターじゃ無理だよ」と大声出しちゃったもんね。雨降りで、すでにバイクは砂だらけだし、「あきらめましたよ、いいもんね、行きませんよ!!」。
 再度自動車道に乗って柳田IC降りてR249で北上開始。北海道とは比べ物にならない細い国道、コンビニでお茶とおにぎり一つで一休み。金沢ICから45.3km.AM8:03、やはり思ったより進まないなぁ。
 出来るだけ、海岸線の道を走るコースをチョイスして青い海と青い空を満喫するはずだったのになぁ〜、ぐずん(>_<)。

 県道36に入って旧福浦灯台に。(↑写真)
「約390年前、かがり火を焚いて船の航行を守ったことが始まり、明治9年に建設されたもので、現存する日本で一番古い灯台」

 ここは、北前船はもちろん江戸末期には諸国の船も混じって相当賑わった港だそうです。

 能都金剛にて小休止、もうAM9:30だよ、寒いし雨は降り続けているし景色は写真の通りグレー色・・・とほほほほ。

福浦港のお寺

義経の舟かくし

  世界一長いベンチ 

R249に戻り世界一長いベンチとかを見て、さらに県道49から海岸線に。

「義経の舟隠し」と言われている湾を見に100m歩く。(↑写真)

「義経と弁慶が海難から避けるために48隻の船を隠したといわれる岩場」

 すぐ近くに「ヤセの断崖」があり、松本清張の「ゼロの焦点」の舞台でもある、自殺の名所らしい。自殺を思い止めさす看板が・・・。

 そんな中、雨降りなのに岡山から絵を描きに来ているお父さんと立ち話し。一度に書かないで、旅しながら何度も同じ場所を訪れて続きを書いているというから羨ましい話ですねぇ。

 時計を見るとAM10:40、能登金剛から21.6kmしか来ていないのに1時間10分も経過しているではないですか。ふー、夕方までにYHに付けばいいからと思いつつ、余裕が無くなってきたと実感してきた。

男女滝 男女滝(なめたき)

ヤセの断崖

  とにかく雨はやまず気温は北海道並の13度と高速道路に今朝はあったけれど、そんなに変わっていないように感じる。

 途中の漁村、路地に入ってみると大きな蔵があるではないですか。北海道にある鰊番屋とはまた違ったおもむきで、歴史を感じますね。ブラブラ走っていると国道から離れてしまい燃料補給。給油ついでにというか「輪島はどっち?」なんて珍しく道なんぞ聞いてしまいました(めったに訪ねたこと無いのに・・)。「なんだ〜、いつの間にか国道じゃん!」と、自分で叫びながら、旅ならではのハプニングに苦笑。

 民家

三色丼

 またしても県道へ38号に向かう。一気に山の中に入ったのは良いけれど、これじゃ北海道でいう細い林道を舗装しただけの感じ。すれ違う車もなく、海岸線に出たのは良いけれど車一台がやっとってかんじの幅なのに、ガードレールは低くその下は崖、「えーん、落ちたら死んじゃう〜」と、高所恐怖症のわたしゃ、左と言ってもそんなに変わらないけれど山側をトロトロと走るのでしゅよ。

 やっとの事で輪島市到着、雨もなんとなく小降りなので町の中に入ってみた。お腹も空いたし、でもねレインウェアじゃ嫌がられるなりよね。店内が見られるお店に客は無し、入っちゃいました。「すいませーん、汚い格好ですがいいですか〜???」、バイトらしきおねぇちゃんが笑顔で「どうぞ」と言ってくれたので一安心。ここまで来て生ものも何だけれど、三色丼\1,600也で満腹。ネタは薄かったけれど、ご飯がちらしでタレが美味しかったので合格点かな?フルーツと塩辛、たくわんとみそ汁付きだしね。

 輪島市手前の県道38号途中にあった水田。崖の上にある狭い土地に水田があった。北海道では絶対に見られない景色!!

 天候が良ければ、青い海に浮かぶ水田なのに残念だ。

 

岸壁の田

棚田

千枚田(←写真)、すでに稲刈りは終わっていた。

(↓写真)塩田、昔から伝わる天然塩。カマで煮て数時間冷やしてまた煮ると灰汁が無くなり白くなると説明してくれた。

 そう、偶然にも無形文化財のご主人が説明してくれました。写真を撮るための許可をいただきに声をかけると親切に説明してくれたのです、感激の一言。このカマの途中作業の塩をなめさせて頂き、貴重な経験を!!

 あれれ、もうPM2:00になっている。禄剛崎灯台に向けて走り始めるけれど、なんとそこは有料駐車場で歩いていかないとならないのですよ。こんな雨の中、8分程度歩いてもグレーの景色に白い灯台も栄えないので、ポスターの青空で満喫して九十九湾に向かうことに。

塩田

塩のカマ

 能登鉄道の恋路駅、北海道の「幸福駅」のように記念切符が松波駅で売っているので立ち寄ってみた。おばちゃん一人でおみやげ屋から駅管理までしているらしい。

「切符くださーい」
「はーい、日付はいつにしますか?」
「えっ?自由なんですか?」

そんなやりとりで、日付を変えて印刷してくれました。いいですねぇ、ローカル!

PM4:00、無事に能登漁火YH到着、ヤマハ1300ccバイクがドカーンといました。「こんにちはー」と、連泊しているようすでご挨拶。

 部屋は、先日から宿泊している人と一緒だけれどまだ留守。お風呂に入って荷物を片づけていると同室の人が帰ってきました。大学4年生の青年、自転車で温泉から戻ってきたよう。食事は男性3名で細々と思っていたら写真のメニューが勢揃い。焼き魚・イカの酢リング?・イカ刺し・サザエ焼き3個・カボチャとインゲンの煮付け。すごい!!これで\1,000なら文句ないですよねぇ。そうそう、デザートもありました。食事後、女性一人と二人組が到着。電話が何度も来ていて場所を聞いているよう、そうなんですよ、ちょっとわかりにくい場所というか、秘密基地???

 オーナーは、漁師さんで玄関前に船が停まっているんだもの!!

 明日も天気は雨(ぐずん泣)、雨天時の場合の計画通り能登鉄道でも乗って探索するために時刻表とにらめっこを始める。二人組の女性陣は長野から車で、一人旅の女性は岡山からで偶然にも女性陣は別々に禄剛灯台に行く模様。大学生は神奈川からで予定は未定みたい。ライダーさんも神奈川からで社会人、雨降ったら出かけない様子。
 談話室でそれぞれも思いを計画して、就寝してしまいました。それにしても、早朝から起きていたけれど思ったより疲れていなかったのでした。

 

九十九湾YH夕食


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